【スティング名曲】「ソー・ロンリー」:ボブ・マーリーの影響?隠された歌詞・和訳・背景を解説

音楽情報

タイトルを直訳すると「とっても寂しい」という意味になるこの曲。
といっても、72歳のstingスティングが・・なんとまだポリスのメンバーで
演奏していたころにリリースされた曲。

しかもデビューアルバムの1曲なんです! と私が驚いてしまいました。
つまり・・この曲何歳? 収録アルバムは1978年

So Lonely” is a song by English rock band the Police, released as the third and final single in November 1978 from their debut studio album Outlandos d’Amour (1978), and again in February 1980 as a re-release. The song uses a reggae style, and featured Sting on lead vocals.

“So Lonely” has since been covered by a variety of artists, such as Limbeck and the Militia Group.

 

そして収録アルバムが・・・

この曲のアルバムタイトルOUTLANDOS D’AMOUR よめない・・のは多分私だけ?・・(笑)

この曲の収録アルバムが『OUTLANDOS D’AMOUR」 まず愕然としたのが、読めない!(笑)

カタカナでアウトランドス・ダムール!
と言われても・・・「は?」と思ったのは私だけ・・・
(笑)

この1978年リリースの”アウトランドス・ダムール” というアルバムに ”ソー・ロンリー”は収録されています。

つまり、スティングのそのアルバムで発表された曲でなく、超超超有名な”ポリス”(The Police) のアルバムでの収録曲。

しかも!!デビューアルバムで~す!!

スティングが、ニューキャッスルからロンドンにでてきて、ポリスが4人、そして3人になって、やっとポリスの原形がかたまって・・まだ間もない頃・・・のアルバム。

時間的には、ポリスのメンバーとして集まって1年程度しかたっていないときに
録音されたアルバムになります。

そもそもOUTLANDOS D’AMOUR って何?アウトランドス・ダムール?英語じゃない!

そうなんです。この言葉は”Outlaws of Love”を軽くフランス語に訳した言葉。ただ、アウトランドス=outlandos というのは造語で、”outlaws” と “commnados” を組み合わせた言葉。

残りのダムールは、d’amour= de amour の縮約形で
”of love” というフランス語。

この2つの部分を合体させてできた言葉。

つまり愛の 無法者と特殊部隊(奇襲隊)を組み合わせた・・なんと難しい・・「愛の・・特攻する無法者?!」

あとは皆様の解釈にお任せします・・と言いたくなる・・きっとそこが、狙いだったのかもですね。💛

曖昧な、発音すると音がいいし、なんとなくかっこいい。
意味もわるくない・・というところで決まったそうです。

発案者は当時のポリスのマネージャー、マイルス コープランド。
コープランド・・ドラマーと同じ名前! そうです。ドラマーのスチュアート・コープランドのお兄さんが、マネジャーをしていました。彼の発案でした。


録音スタジオの壁には紙卵パッケージ!

イギリスのサリー州のロンドン中心部から南に27kmに位置するレザーヘッド。

この町の乳製品を取り扱うお店の二階にあったというレコーディングスタジオ。当時で古さを感じさせるようなスタジオだと、スティングはのべています。

そこで、少しずつレコーディングされていったアルバムです。

スティングの歌詞の本(Sting, Oct. 2007, p.3/LYRICS・A dial Press Book ) にも “a run-down studio above a dairy in Leatherhead” として表現されています。

それもそのはず・・実はこのレコーディングされたスタジオというのは、当時医師だったナイジェル・グレイが
レコーディングを”趣味”としていて、壁には1面、防音用の卵のパック!(紙製のやすですね!)が貼られていたというナイジェルご自身と特製!自宅改造手作りスタジオ!
での録音だったんです。すごい!

時代を超える音楽は、場所も超えちゃうのでしょうか。と私思ってしまいました。

もちろん、後にナイジェル・グレイ(Nigel Gray:2016年死去)は、英国の音楽プロデューサーとして名を馳せるようになりました!

最初「失敗作」烙印 BBCのこき下ろし 後に大ヒット”ポリス”を世に出した

そしてまた、このアルバムに収録されている曲がすごい!
弧のアルバムには、この ソー・ロンリー(So Lonely) だけでなく、
MY SONGSのセトリのアンコールの最後から2曲目の決まっている、つまり定番となるロクサーヌ(Roxanne), キャント・スタンド・ルージング・ユー (Can’t Stand Losing You), ネクスト・トゥ・ユー -(Next To You)という時代を超える巨大ヒットが4曲も入っています。

そしてソー・ロンリーもMY SONGSコンサートでは、必須のセトリの1曲で、コンサートが盛り上がる絶頂‥くらいに演奏されます。。

し、しかし、最初このLP!当時はレコードですね。懐かしい・・あの大きなLPは、失敗作!とみなされていたんです。

BBCが最初の2枚のシングル ”ロクサーヌ”と”キャント・スタンド・ルージング・ユー”にあまり良い評価を下さなかったんです。当時・・1978年ですから・・

と言っても‥なぜ? ”ロクサーヌ” は娼婦の名前で、その彼女について書かれた曲。”キャント・スタンド・ルージング・ユー” 直訳すると、”君を失う事に耐えられない” ですが、このシングルのジャケットが・・

ドラムのスチュワートコープランドが、なんと氷の塊に立って、首を吊っている・・つまり氷が解けると自殺というシロモノ。あ、あ、あの・・・(汗)(笑)と言ってしまいたくなります・・・これなら今の日本で禁止ですね?ユーモアはわかるのですが・・

しかも当時のお堅いBBCの放送局が・・その2曲を流せるるかというと・・無理というもの。最初は・・・

そして・・

超低予算アメリカ”ポリス”ツアーの奇跡

BBCで不評を買い・・・BBCではしばらくは放送されることがない2曲が入ったアルバムをひっさげで、ポリスが乗り込んだのはアメリカ合衆国。

低予算でのツアーですが、このポリスの3人は、若さひっさげ、アメリカ中をコンサートして回ります。

そして、少しずつ認知度を上げていき、特に 娼婦を歌った”ロクサーヌ”がアメリカから認知度あげ、
そして相乗効果でイギリスでも流れるようになり、1
979年の4月には、イギリスとアメリカの両国で
ヒットとなるという奇跡的なことが起こります。

ロクサーヌ”はBBCが烙印を押した国。

しかし、イギリスチャートで12位を記録。
キャント・スタンド・ルージング・ユーはなんと2位!アルバムはそのころにはピークで6位を記録することになりました。

これには1つからくりがあり、A&Mで契約を結び、”ロクサーヌ”が超メジャーなA&Mから再リリースされたという後押しがあったんです。ポリスってすごい。

で・・「ソー・ロンリー」は?というと・・ピーク時でしかのUKで第6位を記録しました。アメリカは残念ながらチャートにのぼりませんでしたが・・アルバムとしては大ヒットでした。

面白いのがヨーロッパの各国で結構売れたんです。1978年にシングルとしてオランダ26位。

1980年にはアイルランドでは7位を記録。

ポリスのソー・ロンリーは浅草線

なんと、この曲のリリースは1978年なのですが、この曲のプロモーションビデオの撮影は1980年に行われ、東京の浅草線での撮影も入っている、という日本のファンにはとっても嬉しいビデオです。

ポリスの3人が無線機?をもって歌うという・・・このコンセプトはいかに?という感じですが・・・

そして田町駅・・・数年前毎日使っていた田町駅の地下鉄構内・・
私はもっぱら地上でしたが・・。ただウェブによると都営地下鉄浅草線の三田駅だったそうです。当時の同僚が都営浅草線の三田駅を使っているときいて・・
あら・・と思ったくらいですね。

いや、私は、山の手よ・・(笑)


ボブ・マーリーって?この曲と何の関係がある?

実はスティングのコンサートでも、スティングが言うときがあるのですが、
この曲のベース、発想はボブマーリー、”No Woman, No Cry”から得たそうです。

スティングのコンサートで、彼ご自身が言うので、間違いないですね。
しかも、コンサートでは、このボブ・マーリーの”No Woman, No Cry”の一部を、この ”ソーロンリー” (原題:So Lonley)と一緒に歌うこともしばしば。

もうたまりません。めちゃくちゃかっこいいですよ。
ライブの醍醐味って、そこですよね。その場のアレンジというか・・
スタジオレコーディングではない、歌手の気分とか、会場の盛り上がりとか・・
全てが1つになって、醸し出す感動と音楽。

やっぱりコンサートって大好きです。もってかえりたいっていうところはありますね💛

なぜ・・ボブ・マーリー?・・

機会があったら、絶対聞いてみたい質問ですが・・・

ちなみに、ボブ・マーリー(Bob Marley)はジャマイカ人。

そして、スティングがベースとしたこの曲、ノー・ウーマン・ノー・クライ ”No Woman, No Cry” という曲は、貧しいジャマイカ人の決して楽ではない貧困の中の生活や、スラム街で生きるジャマイカ人の苦労と困難、不当な扱いさえも全身で受け止め、そのなかで、希望の光をみて、女性を勇気づけるという、素晴らしい曲。

しかも、ボブ・マーリーがブレイクするきっかけを与えてくれた曲でもあります。

1974年のアルバム『Natty Dread』に収録されています。

このNatty Dread というのは、ボブ・マーリーのストリートでのニックネームで、長いドレッドロック(ドレッドロックスとも)
※髪の毛動詞をまとめて、かぎ針で絡ませて収縮されて作る髪の毛の束を作っていくヘアースタイルです。単純にねじって救ったり、
を持つボブ・マーリーをみて、いつしかそう呼ばれるようになったそうです。

Natty というのは、『Natural =自然な』ジャマイカでのスラングとか。英語だと、きちんとした、スマートなという、neat に近い意味があります。

個人的にはその二つを掛けた感じがいいタイトルの雰囲気を醸し出しているような感じがします。

作詞作曲が、ビンセント・フォード、とされていますが、状況からして彼ではないという見方もあります。

とりあえずと言っては何ですが・・ボブマーリーの”幼なじみ”ではあります。当時、版権がボブ・マーリー自身でコントロールできなかったが故という説もあります。

スティング名曲:ソー・ロンリー So Lonely を味わうひと時・・・ 歌詞・対訳 全英UKシングルチャート第6位

訳は、英語を聞いて私の頭の中で聞こえてくる日本語です。あしからず!

So Lonely

Well, someone told me yesterday
That when you throw your love away
You act as if you don’t care
You look as if you’re going somewhere

ああ、だれかが昨日僕に言ったんだ。
君が恋人を捨てたって、
その時まるで気にしてなかったようだったって
そしてまるでどこかにいくような様子だったって・・

But I just can’t convince myself
I couldn’t live with no one else

でも僕は自分を納得させることができない・・
他のだれとも 生きていくってことはできなかった

And I can only play that part
And sit and nurse my broken heart, so lonely

そしてできることはといえば、自分の役を演じて
そして座って壊れた心を癒す・・マジ寂しい。

So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely

マジ寂しい・・本当に寂しい
本当に寂しい・・・(繰り返し)
※ここのSoは中学生の時に勉強しましたね。
イコールVeryだって😊 なつかしい・・

Now no-one’s knocked upon my door
For a thousand years, or more

今となっては僕のドアをノックするひとなんて誰もいない。
1000年はね、いやそれ以上だ。

All made up and nowhere to go
Welcome to this one man show

全て準備をつくり上げた・・そして どこも行くとこはない。
ようこそ・・この男一人のショーへ。

Just take a seat, they’re always free
No surprise, no mystery
In this theatre that I call my soul

どうぞお座りになってくだされ😊・・席はどこもいつも無料だよ。
驚きもなければ、ミステリーもない
この劇場ではね・・その名も”僕の魂”!と僕は呼ぶ

I always play the starring role, so lonely

いつも主役は僕だよ・・さみしいね。

So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely
So lonely
So lonely, so lonely, so lonely
So lonely, so lonely, so lonely

本当に寂しい、マジ寂しい・・・(繰り返し)

I feel lonely, I’m so lonely, I feel so low
I feel lonely, I’m so lonely, I feel so low

寂しさを感じるんだ。僕はとっても寂しんだよ。
とっても落ち込んでいる。
寂しさを感じるんだ。僕はとっても寂しいんだ。
とっても落ち込んでいる。

なんか・・聞くたびに寂しくなるようで、
楽しくなって盛り上がるいう・・
なんとも言えない・・スティング節。


ボブ・マーリー No Woman, No Cry ちらっとご紹介

💛🎶🎶🎶・・・, I remember when we used to sit
In the government yard in Trenchtown
then Georgie would make the fire light
Log wood burning through the night

俺たちよく座ってたよな、トレンチタウンの公共団地ひろばでさ、
ジョージが火を灯してくれた
丸太が夜通し中燃えていた・・

Then we would cook corn meal porridge 
Of which I’ll share with you

トウモロコシの粉で作ったおかゆを作ってたよな
一緒に食べるためにさ。
※アフリカ系アメリカ人もアメリカではコーンミールはちょうど日本の小麦粉感覚で料理に使ってます。ソールフードとよくアメリカでは呼ばれることのあるアフリカ系アメリカ人の料理には欠かせない材料。ジャマイカでも通じるものがあるんですね!💛

My feet is my only carriage
So I’ve got to push on through
But while I’m gone 

俺の足だけが俺の乗り物さ
だから自分で押すとおすしかないんだよ
俺が君といない時だって

Everything’s going to be alright x 8

全て 上手くいくさ
なんとかなるよ・・

So woman, no cry,
No, no, woman, woman, no cry
Woman, little sister, don’t shed no tears,
No, woman, no cry

だから君(彼女)、泣かないでくれ
だめだ、だめだよ、君(彼女)泣かないでくれ
彼女よ、幼い妹よ、涙を決して流さないで
だめだよ、君(彼女)、泣かないで・・

※この部分をスティングはよく、So Lonleyに挟んで歌ってくれます。めちゃかっこいいです。スティングのセクシーな声がソウルフルに会場中にひびきわたって・・・Evrything’sgonna be alrightですね!


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