スティング アルツハイマーでもこの曲は忘れない Dock Of The Bay オーティス・レディング

洋楽名曲

スティングの大好きな曲で行きましょう。

私はオ恥ずかしながら、この曲はスティングから私は知りました。

彼は公式の『オン・ザ・ブリッジ』のショートエピソードシリーズのエピソード2で、スティングのこの曲への思い入れについて語っています。

”Sittin’ On The Dock Of The Bay” 「研究によると、アルツハイマー型認知症になると、
子供のころに知った古い曲を思い出すんだそうだ。

子供たちとかニュースとかよりも・・・・それで僕が思い出す曲ってきかれて、
この曲、『オーティス・レディング』の『ドック・オブ・ベイ』だね。」
簡単にまとめるとこのようコメントしています。

スティングが好きな名曲の歌詞(和訳)。悲しい曲なのにマイナーコードがない曲を分析したかった。

ちなみに最新アルバムでスティングの歌ったこの「ドック・オブ・ベイ」が聞けます!
もちろんオリジナルも最高ですが・・スティングファンにとっては彼の歌声で
この名曲が聴けるって本当にうれしいです。

スティングはこの曲の収録に関して、「彼よりも上手くとかそういう意味でなく、
これは間違いなく名曲だし。オーティス・レディングに対しての敬意を表すという意味合い。

そして、どうしてこの曲がこれほどまでにパワフルなのか、問題というか、分析も兼ねてね。
とっても悲しい曲なんだけど、マイナーコードが入っていない。

全てメジャーコード。唯一難しいコードといえばE9だけだよ。」
とコメントしています。


ドック・オブ・ベイ (原題:Dock Of The Bay) スティングがアルツハイマーでも忘れないだろうといった曲

ではこの曲、ドック・オブ・ベイ (原題:Dock Of The Bay)を紐解いていきたいと思います。

Sittin’ in the mornin’ sun
I’ll be sittin’ when the evenin’ comes
Watchin’ the ships roll in
Then I watch ‘em roll away again, yeah
朝日の中で座りながら・・・夕方まで座っているだろうね。船が波をうねらせ入ってきたり、そして
舟が波をうねらせ、出ていくのも見ながら。
I’m sittin’ on the dock of the bay
Watchin’ the tide roll away, ooo
I’m just sittin’ on the dock of the bay
Wastin’ time
入り江の波止場に腰をおろして座っている。潮が波をうねらせ引いていくのを見ながら、入り江の波止場にただ座って時間を無駄に過ごしている。
I left my home in Georgia
Headed for the Frisco Bay
‘Cause I had nothin’ to live for
It look like nothin’s gonna come my way
ジョージアの故郷を離れて、フリスコ湾に向かったんだ。生きる目的がなかったからさ。これからも何もなさそうだ。
Look like nothin’s gonna change
Everything, still remains the same
I can’t do what ten people tell me to do
So I guess I’ll remain the same, yes
そして何も変化が起こらないようだ。全てが、全く同じまま。10人が、僕にしろっていうことはできやしない。だから、そうだなあ。そのまま同じでいるよ。
Sittin’ here restin’ my bones
And this loneliness won’t leave me alone, yes
Two thousand miles, I roam
Just to make this dock my home
ここに座って骨休めしながら、この孤独感は僕をほっておいてくれない。2000マイル、さまよう。
ただこの波止場をふるさとにするために
Now I’m just gonna sit,
at the dock of the bay
Watchin’ the tide roll away, ooo yea
Sittin’ on the dock of the bay
Wastin’ time (whistle)
今、これからもただここに座っている。
この入り江の波止場で。潮が波をうねらせ引いていくのをじっと見つめながら。この入り江の波止場で。。時間を無駄にしながら(口笛)
(直訳に近いですがあしからず。
Lost in translationにならないように・・・
皆様、英語で楽しんでくさい。訳はあくまでも
サポートくらいの意味合いでつけています。)



スティング16歳、オーティス・レディングが飛行機事故の3日前にレコーディングした曲がこれ。

私もびっくりしたのですが、オーティス・レディング (Otis Ray Redding)
初の全米ナンバー1ヒットとなったこの曲なんですね。

1967年12月10日にツアー先に向かう自家用機の墜落事故の18日前と、
3日前の2回レコーディングされたものだそうです。

そして彼が亡くなってから6週間後にリリースされました。
翌年のビルボードでは、1968年3月16日に週間ランキング第1位を獲得します。

彼は生前これはヒットする!と言っていたそうですが、その通りになりましたね。

作者はオーティスと彼の非常に近しいギターリストのスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)。

さらに、なんと彼は喉にポリープがありその手術後のレコーディングだったといいます。

また彼がこの曲を書き始めたのは、カリフォルニア州のサンフランシスコでのツアー中で、
彼はバンドメンバーとボートハウスに滞在してい時に着想を得、メンフィスで
ギターリストのコッパーの助けで完成しました。

歌詞に出ててくる ”ジョージア”? ”フリスコ湾?”? オーティス・レディングが言いたかったこととは?

ジョージアは実際彼がジョージア州出身なので彼にとっての故郷。
そしてこの曲を書き始めた場所は、サンフランシスコの俗称がフリスコ(Frisco)です。とても素直にそのままだなあと思いました。
ツアーでふるさとのジョージア州からサンフランシスコに滞在して、
なにか寂しさを感じていたのでしょうか。

”Just to make this dock my home” このくだりを読んである空虚感的なものも感じました。

スティングの『スーツケースの流れ者』の歌詞(ポリス時代の曲)

”Two thousand miles I roam, Just to make this dock my home” を読んで、
スティングの ”Man In A Suitcase”を思いだしてしまいました。
~Man In A Suitcase~ by Sting
・・・I’d invite you back to my place
It’s only mine because it holds my suitcase     It looks like home to me alright
But it’s a hundred miles from yesteday night.
『スーツケースの流れ者』と邦題が付いている、この曲。コンセプトというか、
スティングが表現しているものが、何か『ドック・オブ・ベイ』とつながるような気がしませんか。
「僕の場所に招待するよ。僕だけのものだよ。だってスーツケースがあるから。
それは僕の家のように見える、それでいいさ。だけど昨日の夜から100マイルのところ。」この曲についても書いていきますね。ちなみに ポリス時代の
「ゼニヤッタ・モンダッタ」(原題:Zenyatta Mondatta)1
980年リーリースのアルバムに収録されています。

 

 


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